多賀のなる阿武隈山のふもと、
花崗岩より湧きて流れる岩清水
汲みて醸して造りたる
「菊乃香」銘酒あり。
常陸の国のひたちと、
当主菊太郎の一字をとって
【常陸菊】と銘名した、
芳醇な地酒の味を各方面に
喧伝高揚に務めました。
その稀にみる高貴な味わいで高い評価を得た
美酒
【常陸菊】は、一八九七年、
海を渡って中国に運ばれ、
清の皇室に入り、
以降、広く愉しまれるように
なりました。
菊乃香の酒は日本の皇室の酒として選ばれ、
高い評価を受けました。
この栄誉を称え、
日本の皇室の象徴である菊と、
満開の菊の花弁、
そして芳醇な酒の香りを強調して
「菊乃香」と名付けられました。